宝塚記念2026予想
軸 ⑤クロワデュノール
◎ ①ダノンデサイル
○ ⑰レガレイラ
▲ ②ミュージアムマイル
△ ⑮マイユニバース
印の定義
軸:最も3着以内率が高いと見る馬。馬連・ワイド・3連複のベースになり、的中時に最低限の回収を作る。
◎:来た時に最も期待値が高い馬。勝つ可能性が一番高い馬ではなく、オッズに対して評価が甘い馬。
○:来た時に2番目に期待値が高い馬。◎との組み合わせ、または軸との相手本線として回収を補強する。
▲:条件が噛み合った時に一撃がある馬。3着以内のどこかで配当を跳ねさせる役割。
△:3連系の紐。勝ち切りまでは強く見ないが、消すと相手抜けのリスクがある馬。
レースの見立て
今年の宝塚記念は、開催が2週早まったことで例年の「小頭数・荒れ馬場・外差し決着」というイメージとは別物のレースになると見ている。
それは 高速良馬場+外差し許容TB+持続ラップ+4角射程圏からのロングスパート。
1. 馬場・TB
土曜の阪神芝はクッション値9.7、ゴール前含水12.4、4角11.2。火〜金で121.5mmの雨が降ったが、土曜は良・時計-3.0秒級で出ており、現状の馬場は例年6月の阪神よりかなり乾いている。パンパン良馬場で開催される可能性が高い。
土曜の脚質バイアスは4角先頭の複勝率33%、上がり3F1位の複勝率66%。先頭は3割しか3着内に残らず、上がり最速は3頭に2頭が圏内という、明確な差し優位TB。さらに「直線で内2頭分空けて外を使う」流れが時間とともに強くなった。完全な前残り馬場ではないが、内が掘れて外伸びというよりは、外を使う方が安全という質。
これは去年の宝塚(CV7.8・含水17%の重い馬場)とは全くの別物。**タバルが昨年勝った時の「上がりが速くなりきらない消耗戦」**は今年は成立しない見立てになっている。
2. 展開・隊列
タバル16番が単騎逃げ濃厚。本線はタバルが59秒台前半〜半ばで刻むミドルからやや速めの持続戦。
注意したいのはミステリーウェイ18番の動き。近10走で7走が逃げの筋金入りのハナ馬で、有馬2025は1-1-2-4から16着、天皇賞春3200ですら1-1-1-2と引かずに行っている。今回も外から押し出してタバルに絡む可能性はゼロではない。競った場合、タバルとミステリーが共倒れする「ハイペース消耗戦」シナリオも可能性はある。タバルは外から煽られるくらいなら大外の方がましだったまである。
馬群は縦長気味、3〜4角にかけて中団から外側の馬が一気に押し上げる形を本線で見ている。差しが届く馬場ではあるが、後方一気で物理的に届かない位置からの追い込みは厳しい。4角で射程圏(先頭から1馬身〜1.5馬身以内)に入れるかが分かれ目。
3. コース形態
阪神2200内回り、コーナー4回、最後の直線356.5m(Aコース)、残り200mから急坂。スタートから1角まで525mあるので外枠の出脚の負担は重くない。3〜4角は内回りで小さく回るため、外を回す馬は物理的なロスを背負う。最後1Fは時計が掛かるのが特徴で、L1で甘くなる先行馬は減点が必要。
今年の宝塚記念で重視したいポイント
- 後半5Fから長く脚を使えるロンスパ性能
- 3〜4角での加速能力
- 4角で射程圏に入れる機動力
- 高速馬場で末を出せるトップスピード
- 順調度・出来
この5点。
軸・本命・相手の3頭は揃ってこの必要条件を満たす。一方で、ミュージアムは突き抜けた1項目で勝負するタイプ、マイユニは穴枠での扱い、というのが今回の整理。
宝塚記念2026 枠順&隊列評価
今年は枠順より、その枠から「外を回さずに4角射程圏に入れるか」が重要な年。
ダノン①は1枠1番。馬群閉じ込めリスクが大阪杯3着の構造を再現する可能性はあるが、内ラチ沿いをロスなく使えるのは強み。器用さでは正直やや不安だが、ミステリーウェイが18番で外から押し出してくる隊列と直線は外を選びたい馬場なので、馬群が外側に膨らみやすく、内ラチ沿い→3角で外目に切り替えるパターンを取りやすい並びでもある。
ミュージアム②は1枠2番。レーンの内さばきは折り紙付きで、「コーナー内ピッタリ→直線で外へ」の理想形を作りやすい。タバル・ミステリーが競ってペースが上がった場合は、後方から外回りで馬群を平らげる上振れシナリオも現実味を帯びる。
クロワ⑤は3枠5番。中団外寄りから動ける位置で、4角までに射程圏に入る機動力を最大化できる。北村友一のハイペースでも前受け早仕掛けは不安だが、枠としては理想に近い。
マイユニ⑮は7枠15番。差し型なので位置取りは中団後ろ寄りだが、上がりが掛かる展開なら届く位置に居続けられる。
タバル⑯は8枠16番。単騎逃げは取れるが、TBが完全に逆風。ミステリーが絡んでくれば共倒れ、絡まなくても上がりが速くなる馬場でL1の甘さ(大阪杯12.1、宝塚2025 12.5)が露呈する可能性が高い。
好走した去年の宝塚記念と今年の大阪杯はクッション値的にはタフな馬場だった。
レガレイラ⑰は8枠17番。終始外を回すロスはあるが、今年のTBではそれが減点にならない。ルメールが外をスムーズに使う騎乗を選ぶなら、むしろ進路リスクが最も少ない一頭。
各馬評価
5番 クロワデュノール
総合評価:★★★★★
今回の軸。
能力評価でも今回メンバー最上位と見ている。一番強いというより、一番崩れにくい馬。
能力の根拠は、年初から積み上げた古馬G1での内容。
大阪杯では8-8-6-4の中団から、ラスト5F11.9-11.8-11.6-12.1の持続ラップを上がり34.9で差し切り。レースPCI49.1という前傾消耗戦を、能力で押し切った。
天皇賞春は掛かり気味でハイペース好位外という最悪に近い形から1着まで持っていった。この内容は地力の証明として重い。
得意なレース質は「中団前で溜めて、後半5Fから長く脚を使うロンスパ戦。良〜重まで対応、自然に進出する形」。今年の宝塚は、タバル単騎で59秒台前半〜半ばで刻む持続戦想定で、まさにこの馬の得意形に近い。前受けハイペースよりは、自然に動ける流れの方が能力を出しやすい。
調教は問題なし。6/10の最終追切はウッド右で5F67.4-3F37.4の馬なり。派手な時計ではないが、ここまで使い込んできた馬の維持調整として十分。前日追いでさらに上昇したという情報もあり、状態面は俺は不安視しないことに決めた。
ここまで高速良馬場が想定される中で、トップスピード一点での絶対優位までは言い切れない。それでも、最も3着内率が高いと見ている。
まとめ
一番強いし、一番崩れにくい。馬連・3連複の軸はこの馬。馬券構成上、3着内に来てくれれば最低限の回収は作れる形を組む。
1番 ダノンデサイル
総合評価:★★★★☆
今回の本命。
能力評価ではクロワに次ぐ位置、適性面では今年の宝塚に最も向いている馬。10倍台で買えるなら相当なお買い得と見ている。
能力の根拠は、近2年G1であらゆる条件で築き上げた安定感。
ダービー1着(2024)から、有馬3着×2、JC3着、大阪杯3着、AJCC1着、DSC1着。G1で複数回3着まで来ている馬は、能力の幅と安定感の両方を持っている。
特に強調したいのは、AJCC(中山2200良)の内容。
レースPCI47.8、ラスト2Fが12.2-12.6まで落ちる消耗ラップを、7-7-7-5の中団から上がり1位36.0で差し切った。これは阪神2200内回りの「内回りで小さく回って、最後1Fで時計が掛かる」特性に完全に直結する経験値で、今回出走馬の中ではこの馬だけが持っている。
大阪杯3着の内容も重要。6-6-6-7から上がり34.9で2位、勝ち馬クロワとは0.3差。馬群の中で進路を作り切れずに3着までだったが、能力ベースではクロワと次ぐロンスパ性能はある。
得意なレース質は「中団前〜好位後ろで力まず追走し、3角から長く押し上げる後半5Fロンスパ戦」。今年の想定そのもの。タバル単騎59秒台のミドル〜やや速めの流れから、3角で動き始めて4角射程圏という形が、この馬の得意形と完全に噛み合う。
最終追切で調教師が人の支配下に置くことを重視したとインタビューで言ってたように敵は自分自身の気性。
支配下に上手く置けたことを祈ろう。
枠は1枠1番。これが唯一にして最大の不安。大阪杯3着の時と同じく、馬群の内で前壁・横の馬に閉じ込められて勝負所で動けなくなる構造が再現される可能性は残る。
リスクは1枠だけ、得るものは能力・適性・馬体・状態・斤量耐性の5項目。1枠リスクと相殺してもこの馬が来た時の回収を作りに行く価値は十分にある。
まとめ
能力・適性・馬格・斤量耐性・状態、5つの要素全てで今年の宝塚の必要条件を満たした本命。1枠の進路リスクだけが減点材料だが、それ込みでもこの馬が来た時にしっかり回収できる形を考えたい。馬連・3連複の本命相手として最厚に拾う。
17番 レガレイラ
総合評価:★★★★☆
今回の相手本線。
俺はレガレイラをPOG指名してたし、一昨年の有馬記念は「レガレイラは令和の女版グラスワンダー」と訴えてきた。
能力評価では◎ダノンと並ぶか、僅差で下に置く位置。状態とTB適性で能力差を埋めて、相手本線まで上げる馬。
まず、去年の宝塚11着は度外視可能と見ている。
通過8-8-6-5から上がり37.0/12位で1.5差大敗だが、これは骨折明け、馬体緩み、内有利TBの中で出遅れて外位置取りという、コンディションと進路の二重三重の不利が重なった結果。同じ阪神2200という「条件」の問題ではない。今回は状態抜群、外差し容認馬場、大外8枠で外を自由に使える。不利材料が全部反転している。
2200〜2500の中距離G1/G2を複数勝ちという地力は、今回メンバー全体で見ても上位。さらに3歳時のホープフルS(中山2000良G1)も14-14-11-10から上がり1位35.0で勝っており、長く走れる脚と中山〜京都内回りでのコーナリング適性は折り紙付き。
得意なレース質は「良馬場の後半型、前半はスロー〜ミドルで脚を溜めて、3〜4角で加速し、4角射程圏から伸びる形」。後半5Fのロンスパ性能は高めで、コーナーから自然にポジションを押し上げながら、最後の上がり3Fで切れる末脚を使う。今年の宝塚想定(タバル単騎59秒台、上がり性能勝負)と高い精度で噛み合う。
調教は6/10の最終追切でウッドD左(美浦)5F68.5-3F38.1。やや軽めだが、6/7に坂路で本追いを済ませており、ここは整える内容だったと見るのが妥当。状態は抜群との情報もあり、追切時計だけで判断する必要はない。
馬体は494kg(+12)。レース当日は輸送減りで10kg前後落ちる前提で考えても、有馬1着時(490kg)と同じ水準。+12は前走から5か月半空いた休み明けプラス成長分と捉えれば許容圏。牝馬56kgの大型カテゴリで、斤量耐性も問題ない。
鞍上はルメール継続。木村哲也厩舎×ルメールという組み合わせはレガレイラのキャリア通して安定しており、外をスムーズに使う進路選びはこの騎手の得意分野。
枠は8枠17番。普通の馬場なら大外不利の典型だが、今年は土曜TBの8枠複勝率30%、外伸び傾向と完全に噛み合う。道中外を回るロスは出るが、それが減点にならない馬場で、進路リスクが最も少ない一頭になる。
不安があるとすれば、想定よりペースが極端に流れた時の前半対応くらい。基本は「前半は溜める」タイプで、4角射程圏に入る位置取りを取るためには、ある程度ペースが落ち着く必要がある。タバルが59秒前半まで突っ込んだ場合、4角で相対的にやや後ろに置かれる可能性はあるが、コーナーからの押し上げで取り戻せる範囲。
まとめ
状態×TB×大型枠×コーナーからの押し上げ+上がり切れ味、今年の宝塚の必要条件を全部満たす相手本線。期待値込みで厚く拾いたい。3連複の2列目本線として、◎ダノンと同等の厚さで置く。
2番 ミュージアムマイル
総合評価:★★★☆☆
▲評価。本線級には置きづらいが、上振れシナリオを引いた時の上限値は本命2頭にも引けを取らない。
能力評価としては、今回メンバーで間違いなくトップクラス。3歳秋から4連対の安定感は、世代代表として相応の地力。
特に天皇賞秋2着時の内容が重要。
9-9-9の中団から、レース中盤11.5-10.9-10.9-11.1という超高速持続ラップを、上がり32.3/3位で凌いだ。マスカレードボールに0.1差まで詰めたこの内容は、現役屈指のトップスピード性能を裏付ける。
有馬1着の内容も特殊。
11-11-11-11と後方を追走し、上がり34.6/1位で差し切り。コスモキュランダ(同レース2着)に0.1差。距離2500を後方追走から差し切れる地力は、距離不安を完全に否定する根拠になる。
得意なレース質は「良馬場、1800〜2000m寄りの機動力・瞬発加速戦、馬群が凝縮して4角からスムーズに加速できる形」。前が潰しあうようなハイペースになれば皐月賞の様に再びクロワ切りを行える地力はある。
タバルとミステリーウェイが競ってペースが上がった場合、前が垂れて馬群が後ろから縮むパターンがある。こうなれば絶好の展開で、最後方付近から外を回って馬群をまとめて平らげてしまう可能性がある。レーンの内さばきとトップスピード性能を考えれば、この展開を引いた時の上限値は本命2頭にも引けを取らない。
逆に、タバルが単騎で淡々と刻んで馬群が縦長のままなら、上がり性能だけでは届かない可能性が残る。
調教は6/10の最終追切で坂路4F53.8-Lap12.4。休み明け(前走有馬から24週空き)の調整としては標準的だが、強い動きまではいかない。クロワ・ダノンの順調度と比較すると一段下と見ている。
馬体は510kg、斤量58kgは初だが問題ないと見る。
枠は1枠2番。レーンの内さばきは折り紙付きで、「コーナー内ピッタリ→直線で外へ」のイン→アウト形を作りやすい。ただし出遅れた場合は馬群閉じ込めリスクがあり、高速馬場では1〜2馬身の遅れが致命的になる。
まとめ
能力は認める。タバル・ミステリーが競る上振れシナリオを引けば◎候補級まで上がるが、淡々と刻まれる本線シナリオでは展開ハマり待ち。3列目候補、紐では塗っておきたい。馬券構成上は◎ダノン・○レガレと同じ列に並べて、上振れシナリオを拾う。
15番 マイユニバース
総合評価:★★★☆☆
穴の本線。
ここに名前を出すかは正直迷ったが、状態の良さと適性面の追い風を考えると外せない。
能力の根拠は日経賞(中山2500良G2)1着。
通過順は2-3-13-13。出遅れて後方まで下がり、3〜4角で外を回しながら、上がり1位36.0で差し切った。レースPCI50.6・ラスト5F11.8-12.0-12.2-12.1-11.7の前傾消耗戦で、勝ち時計2:35.9。位置取り不利を能力で覆した内容は、消耗戦適性の証明として十分価値がある。
得意なレース質は、上がりが掛かる消耗戦・差しが届く高速戦。今年の宝塚想定(タバル単騎で前傾、外差し容認TB、上がり3F1位複66%)は、この馬にとって明確に追い風。
ここに来ての追い風は3点ある。
1つ目は調教内容。
一週前栗東の調教馬場が大雨でかなり悪かった中、ウッド5F63.1-3F35.6を出している。コンディション不利の中でこの時計は破格。重い馬場で末脚をしっかり使えている時点で、本番の高速馬場ではむしろ動きが軽くなる方向が見込める。6/10の最終追切も含めて、状態面に不安は見えない。
2つ目は馬体。+30kgのインパクトが大きいが、これは前走日経賞で-12kg減の468kgで勝った反動戻し+4歳成長分。前々走の3勝クラス時は480kgだったので、本来は490kg前後がベスト体重と推測できる。当日輸送減りで490台前半まで絞れれば、+18kg程度の自然な成長分として処理できる。
3つ目はTB適性。土曜TBの4角先頭複33%・上がり3F1位複66%は、差し型のマイユニにとって明確な追い風。日経賞型の「上がりが掛かる戦を差し切る」適性そのものが評価される馬場で走れる。
オッズは単勝26倍、複勝3.1倍。状態・適性追い風込みで考えると過小評価。
不安は7枠15番の枠データ(複勝率8%)と、距離経験。ただし枠は母数小でブレが大きく参考程度、距離も2500まで経験済みなので2200は問題ない。
まとめ
状態×適性×オッズ妙味で買う穴の本線。本線までは置かないが、3列目で押さえておきたい。
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