【EDH】法務官の声、アトラクサ デッキリスト&コンボ解説 信頼できるマナベースは〇〇だけ

EDH

法務官の声、アトラクサ

■はじめに

法務官の声、アトラクサには終了ステップ開始時の増殖効果を活かすためにいくつかのバージョンがあります。
主なものは3種類あり、感染型ロック型プレインズウォーカー型です。

また、完全同系色にティムナ&トラシオスというトップメタ(なんと海外のサイトではTier0)が居るため、差別化を計っていくのが少し難しい統率者でもあります。

しかし見てください。ファイレクシアの法務官たちが改造した彼女の完成された端麗な容姿を!これが彼女の最大の魅力でもあります。

まずは、簡単に各タイプのアトラクサに触れてみます。

ロック型

《五元のプリズム》のカウンターをアトラクサで増殖し続ければ《停滞》の維持コストも楽々。
《絡みつく鉄線》の消散カウンターも増殖し続ければ延々とタップし続けられます。

感染型

一番ニューファイレクシアのフレイバーが芳醇な型。毒を巻き散らかしアトラクサが増殖させていく。
ミラディンを侵食したように法務官の気持ちになって回しましょう。

プレインズウォーカー型

自分が今回使っていて紹介するのはプレインズウォーカー型です。
設置したプレインズウォーカーの忠誠値が増殖でもりもり増えていくのでとても相性が良いです。
中でも、このプレインズウォーカーの奥義が好きすぎてこのカードを中心に組みました。

そのカードは

《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher》

奥義の能力は
[-7]:カードを3枚引く。あなたは「あなたは、あなたの手札から呪文をそれらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」を持つ紋章を得る。

そう、《全知/Omniscience》+《Ancestral Recall》!!

このカードがあれば土地すらいらない・・・

この場面をご存知でしょうか。屈指の名勝負となった「2015年GP京都の原根選手対八十岡選手の準々決勝」です。
原根選手のエムラクールの攻撃により滅殺で土地が全て吹き飛び八十岡選手の場には全知のみとなった場面です。
この後、《裂け目の突破》でエムラクールを出し、エムラクールを迎え撃つというエムラVSエムラの超展開になります。
本当に良い試合なのでお時間ある方は検索すればすぐ動画出てくるので是非見てみてください。


一進一退の攻防の末、八十岡選手の《全知》は割られてしまうのですが、

なんと、タミヨウの紋章は割られません。

EDHは無慈悲にマナベースを締め上げてくるカードもオールスター勢ぞろいです。
全色から飛んできます。

いかに、タミヨウの紋章が素晴らしいかご理解いただけましたでしょうか。

MTGで真に信頼できるマナベースは紋章だけ!


前置きが長くなり、すみません。ではプレインズウォーカー型法務官の声、アトラクサのデッキリストをご覧ください。

デッキリスト

統率者

1:《法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors’ Voice》

クリーチャー

1:《ブラッド・ペット/Blood Pet》
1:《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
1:《貴族の教主/Noble Hierarch》
1:《極楽鳥/Birds of Paradise》
1:《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
1:《幻影の像/Phantasmal Image》
1:《永遠の証人/Eternal Witness》
1:《呪文探求者/Spellseeker》
1:《アカデミーの学長/Academy Rector》
1:《深輝エイ/Deepglow Skate》
1:《変幻の大男/Protean Hulk

インスタント

1:《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
1:《有毒の蘇生/Noxious Revival》
1:《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
1:《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy》
1:《精神的つまづき/Mental Misstep》
1:《否定の契約/Pact of Negation》
1:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1:《白鳥の歌/Swan Song》
1:《マナ吸収/Mana Drain》
1:《遅延/Delay》
1:《秘儀の否定/Arcane Denial》
1:《否定の力/Force of Negation》
1:《意志の力/Force of Will》
1:《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1:《Demonic Consultation》
1:《輪作/Crop Rotation》
1:《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1:《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1:《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul’s Vault》
1:《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》
1:《神秘の指導/Mystical Teachings》
1:《閃光/Flash》

ソーサリー

1:《伝国の玉璽/Imperial Seal》
1:《商人の巻物/Merchant Scroll》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1:《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
1:《時間のねじれ/Time Warp》
1:《時間操作/Temporal Manipulation》
1:《時のらせん/Time Spiral》
1:《再活性/Reanimate》

エンチャント

1:《Mystic Remora》
1:《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1:《森の知恵/Sylvan Library》
1:《リスティックの研究/Rhystic Study》
1:《倍増の季節/Doubling Season》
1:《全知/Omniscience》

アーティファクト

1:《金属モックス/Chrome Mox》
1:《魔力の墓所/Mana Crypt》
1:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
1:《五元のプリズム/Pentad Prism》

プレインズウォーカー

1:《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》
1:《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
1:《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》
1:《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》
1:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1:《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher》
1:《幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassin》
1:《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
1:《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
1:《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
1:《月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

土地

1:《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1:《ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod’s Generosity》
1:《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
1:《マナの合流点/Mana Confluence》
1:《統率の塔/Command Tower》
1:《真鍮の都/City of Brass》
1:《宝石鉱山/Gemstone Mine》
1:《Savannah》
1:《Bayou》
1:《Underground Sea》
1:《Tundra》
1:《Scrubland》
1:《Tropical Island》
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1:《湿地の干潟/Marsh Flats》
1:《乾燥台地/Arid Mesa》
1:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1:《湿った墓/Watery Grave》
1:《草むした墓/Overgrown Tomb》
1:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《繁殖池/Breeding Pool》
1:《神無き祭殿/Godless Shrine》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《神秘の聖域/Mystic Sanctuary
1:《冠水樹林帯/Waterlogged Grove》
1:《育成泥炭地/Nurturing Peatland》
1:《雲海/Sea of Clouds》
1:《変遷の泉/Morphic Pool

勝利方法(搭載コンボ解説)

《倍増の季節》+プレインズウォーカー奥義

基本的には《倍増の季節》か《深輝エイ》でプレインズウォーカーの奥義を狙っていきます。
《月の賢者、タミヨウ》の奥義が決まれば《時間のねじれ》等の追加ターンを回収できるようになるので無限ターンです。
《実地研究者、タミヨウ》の奥義もそろえば打ち消し呪文一枚でひたすらコスト無しで呪文を打ち消し続けられます。
タミヨウの紋章2枚が並んだ時の万能感がこのデッキ最大のエクスタシーです。

他にも《卓絶のナーセット》の紋章は大概の対戦相手のデッキを実質機能不全にさせます。
《精霊龍、ウギン》の奥義は新たなプレインズウォーカーを連れてきてそのまま場に出すこともできます。
そこに《ドミナリアの英雄、テフェリー》の紋章もあれば相手の危険なパーマネントもどんどん除去できます。

周り始めたらこの上なく楽しいですが、《倍増の季節》を貼った後にプレインズウォーカーを出すのは他のプレイヤーの妨害もありなかなかうまくいきません。
そこで《アカデミーの学長》で《倍増の季節》を持ってきます。インスタントタイミングで生贄に捧げられるようにこのデッキには《ファイレクシアの塔》と《閃光》が積んであります。

そして、《閃光》にふれたなら今環境を支配しているこのコンボにも触れなければいけません。

《変幻の大男》+《閃光》ハルクフラッシュ

《閃光》で《変幻の大男》を出し追加コストを払わず生け贄に捧げます。
持ってくるクリーチャーは《タッサの神託者》2マナ+《呪文探求者》3マナ+《ブラッド・ペット》1マナ
《タッサの神託者》の効果をスタックに積んで、《呪文探求者》で《Demonic Consultation》をサーチします。
《ブラッド・ペット》を生け贄に捧げて出た黒マナで 《Demonic Consultation》 を唱えてデッキ内に入ってないカードを指定。
ライブラリーが吹き飛び、《タッサの神託者》の能力が解決され勝利。

《閃光》と《変幻の大男》さえ手札にあれば、たった2マナで完結するコンボであり、かつインスタントウィン(対戦相手のターンでも勝利できる)できる非常に強力なコンボです。《閃光》はレガシーで禁止の為再現できず、ヴィンテージですら制限カード指定を受けており、EDHでもなぜ禁止にならないのか不思議というレベルで、国内国外問わず議論の的になっています。
ちなみに海外でsushiと言われているらしく(《タッサの神託者》がマーフォーク(魚)だから?)EDH民の間でも寿司と言えばこのコンボみたいになってきています。
阻止されたらライブラリーだけ吹き飛んでリカバリーできなくなるのでタイミングは慎重に!
禁止されたらこのスロットはプレインズウォーカーや妨害を詰め込むと思います。

《幽霊暗殺者、ケイヤ》+《永遠の証人》+追加ターン呪文

副次的にそろえるコンボです。ケイヤで永遠の証人をブリンクし続けひたすら追加ターン呪文を墓地から拾い続ければ無限ターンです。
このままだとケイヤの能力で2点ずつ減っていくのですが、アトラクサには絆魂がありますので、無限ターンのどこかで殴り始められればライフはプラスになっていきます。
実行する場合はライフに注意しましょう。

《神秘を操る者、ジェイス》+ 《Demonic Consultation》

ジェイスを置いたらデモコンを唱えて、ジェイスの能力を起動する=勝利。
これだけの非常にお手軽コンボで、デモコンをハルクフラッシュで入れる都合上、ジェイスも無理なく入る1枚です。

(オマケ)デッキに入れて試したプレインズウォーカーの感想

《精神を刻む者、ジェイス》
《倍増の季節》からでも奥義が撃てない。なおかつ奥義が決まっても一人しか倒せないとあまりデッキにマッチしているようには見えないのですが、使ってみてわかります、神は神だと。

《時を解す者、テフェリー》
何よりその常在型能力での即死コンボ抑制効果と、対象範囲の広いバウンスは序盤八面六臂の活躍です。
デモチューや玉璽、商人の巻物もインスタントタイミングで撃てるようになるのもgood!
その代わりヘイトは非常に高いので諦めましょう。

《夢を引き裂く者、アショク》
スタンでは忘れられがちな常在型能力がEDHでは凶悪の一言です。サーチが10枚前後とフェッチランドがどのデッキにもほぼ入っているので対戦相手のデッキ内の10~20%程を紙クズに変えられます。墓地対策効果は上手いタイミングで決まったらラッキーと考えましょう。

《王冠泥棒、オーコ》
アーティファクト対策兼統率者対策。本人は強いですが、他フォーマットで恨みを買ったらしく、ヘイトが尋常じゃないです。

《覆いを割く者、ナーセット》
こちらも常在型能力が非常に強力な1枚。しかし3マナのPWのヘイトの高さはすさまじいです。

《卓絶のナーセット》
奥義があまりにも強力ですが、それ以外が弱いです。ですが奥義はデッキによっては即死なので採用しています。

《幽霊暗殺者、ケイヤ》
地味で過小評価されがちなPWですがいぶし銀の強さで全員にハンデス+自分ワンドローや、ブリンク効果も自分のcipの再利用やPWを護ったり、対戦相手のやばいクリーチャーを飛ばしておいたりと使い勝手の良い一枚+《永遠の証人》と追加ターンのコンボパーツにもなります。

《実地研究者、タミヨウ》
(自分には)絶対に必要な一枚。信じられるマナベースはタミヨウの紋章だけです。

《月の賢者、タミヨウ》
奥義が非常に強力でほぼ必須と言っていい一枚。墓地対策には気を付けましょう。

《精霊龍、ウギン》
全体除去が強力で、奥義も、7つパーマネントをタダ置きできるのでタミヨウのサポート的な動きをします。

《滞留者ヴェンセール》
奥義が強力なケイヤです。使い勝手がケイヤの方が上なので非採用ですが追加ターンを増やしたりするなら両方入れるのも有りかと思います。

《記憶の熟達者、ジェイス》
意外と使い味は悪くなかったです。対戦相手がデッキの上に積んだものを落とせたり、奥義の20枚ドローも決まればさすがに強かったです。5マナ枠で検討してよい一枚です。

《生命の力、ニッサ》
思ったより奥義が弱く、回収能力もこっちを入れるなら《髑髏蛇》の方が使いやすいかなと思い抜けました。

《ラノワールの憤激、フレイアリーズ》
置物を割りたいのであればおそらくビビアンの方が良いでしょう。

《ジェイス・ベレレン》
青い《ファイレクシアの闘技場》それ以上でも以下でもありません。

《野生語りのガラク》
マナ加速しますがマナ加速するだけです。マナ加速なら場持ちが良いものか土地サーチ呪文の方が手堅いです。

《リリアナ・ヴェス》
5マナの《吸血の教示者》です。それ以上でも以下でもないですが、たまに2回使えるとちょっとお得感がありました。

《求道者テゼレット》
《鎖のヴェール》や《絡みつく鉄線》が入っていれば採用の余地はあるかもしれません。デッキ内のアーティファクト比率を下げた時に抜けていきました。

《死の宿敵、ソリン》
奥義が派手で楽しいです。それ以外の能力も強力で6マナPW分の仕事はします。6マナ枠は競争率が激しいので他との選択になります。

《戦慄衆の将軍、リリアナ》
奥義で対戦相手にだけ全員《大変動》が非常に強力。だけれども6マナのPWの奥義で必勝ではない(奥義後でも2マナでハルクフラッシュを撃たれる可能性がある)のと、奥義以外の能力がやや限定的な為現在は抜けています。大型のクリーチャーで殴りあう環境では入れます。

《遍歴の騎士、エルズペス》
こちらも奥義が非常に強力な上、毎ターントークンを出すのはこちらのPWも守りやすくなります。
クリーチャーが濃い環境か《ハルマゲドン》におびえるような環境なら採用に値するでしょう。

《時間の大魔道士、テフェリー》
《鎖のヴェール》とのコンボが有名な統率者にもなれるPW。統率者領域からの唱えなおしができない為不採用ですが、6マナ相当のスペックは持っていますので好みかと思われます。《鎖のヴェール》まで入れるのはこのデッキではやりすぎかなと思いました。

総評

PWが大振りなアクションな為、その他を小回りの利く呪文で固めた構築にしました。
アトラクサのフレーバーに富んだ存在が何よりの魅力ですが、赤以外のあらゆるPWをEDHで試して使えるのが非常に楽しく、新しいエキスパンションが出る度にワクワクできます。


アトラクサはtier上位ではありませんが4色という選択肢の広さはやはり強いカードを入れやすくもあり、PWをEDHで使いたい!という方にはお勧めできる統率者です。

ご意見ご指摘、おすすめのカードなどありましたら是非教えて頂ければ幸甚です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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