cEDH メタゲームプロジェクトVr3:1トップ11のキーデッキリスト

EDH

未読の方は前半部分もお読みいただくとより楽しめます。

無限のエルシャ/Elsha of the Infinite

Vr3第一弾ではエルシャが首位を獲得しました。まずはデッキリストを見てみましょう。

[cEDH] To Infinity & Beyond - Commander (Elsha of the Infinite)
My Favorite GIF Why Play Elsha? Introduction My Favorite GIF Jeskai is all about {r}{w}{u} ya feel me? Enter Elsha! - St...

このデッキの勝率28.89%は少し高いが期待値の範囲内です(仮に全て同じデッキならば勝利の期待値は25%)
過去にエルシャはアップデートの度に勝率が乱動した統率者で期待値内に入っているのが興味深い。
他のキーデッキとの対戦ではエルシャの勝率は23勝14敗と非常に良い。
特にケス相手に5勝1敗と好成績を収めている。

4ターン以内に終わった対戦26回のうち7勝しており勝率26.9%。5~7ターンでの決着は16回中4勝で25%。
予想以上に速いゲーム展開での勝率が高かったが、エルシャはほぼ全てのゲームレンジで勝率を維持しています。(サンプル数が少ないので正確かは保証しかねる)

刃を咲かせる者、ナジーラ/Najeela, the Blade-Blossom

アンケートでも常に使用率上位にランクインしているデッキであり、今回のアップデートでもその傾向が見られた。

Najeela Midrange - Primer - Commander (Najeela, the Blade-Blossom)
Introduction Najeela Midrange - Primer Welcome! This is a card:Najeela, the Blade-Blossom 's Midrange build primer. The ...
🌸 Warrior Queen [cEDH Najeela] 🌸 - Commander (Najeela, the Blade-Blossom)
Introduction Najeela Midrange/Tempo: a cEDH Primer With the release of Battlebond (BBD), WotC kindly delivered a new com...

5色の強みとナジーラのコンパクトなコンボによって、このデッキが提供できる汎用性の高さを示している。ただの統率者を超えて、このデッキは、タッサの神託者+デモコンなどの他の勝利も備え、5色のゆえの幅広い相互作用を生み出しています。これによりゲーム全体に柔軟性をもたらし、統率者中心のコンボだけでなく、ミッドレンジ戦略にも魅力を与えている。

今回ナジーラは40回の登場でわずか6勝で勝率は15%。この勝率は期待値を下回っており、過去の勝率と比べると大幅に下がっている。
これが統率者レジェンズの影響なのか、サンプル数の少なさからくる偶々なのかはわからない。
これまで一貫して高いパフォーマンスを出してきたデッキにしては奇妙なことだ。

この問題の一部はキーデッキとの対戦で少し見られる。
早いゲームとミッドレンジゲームでは3勝ずつ上げているが、ロングゲームでは未勝利となっている。
以前は、ロングゲームで強い勝率を維持していた統率者なので、データの集積が待たれる。

ルーデヴィックの名作、クラム/Kraum, Ludevic’s Opus 織り手のティムナ/Tymna the Weaver Blue Farm型

以前は出現率5~10%のグループに属していたが、キーデッキに新たに加わったデッキの一つである。

Moxfield — MTG Deck Builder

このデッキはフィンランドのメタゲームから生まれた数多くのフレーバーを持つターボデッキの一つであり、死の国からの脱出コンボや高速ドローする為にむかつきや深淵への覗き込みを使って強力な動きを重視したデッキだ。

今回のアップデートでは、ティムクラは34回中6回勝利した。これは勝率17.65%で、予想の範囲を下回っている。これもナジーラと同様に、前回調査終了時の34.62%から、このデッキの勝率が大きく落ち込んでいることを示している。

あげられたサンプルの中で席順の運が悪かったとはいえ3番手と4番手では18試合で1勝だった。
早いゲームと中距離のゲームでは3勝ずつ上げてるがロングゲームは未勝利で、早さが売りのデッキとしては理解できるが、統率者レジェンズ後のEDHフォーマットでロングゲームになった場合、いったい何が起こっているのだろうかという疑問がしょうじる。

織り手のティムナ/Tymna the Weaver トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero

ティムトラは最近の調査ライフを通してキーデッキの主力となっている。

Consult Scepter Thrasios - Commander (Thrasios, Triton Hero / Tymna the Weaver)
Consult Scepter Thrasios Consult Scepter Thrasios is a powerful and resilient combo deck aimed at maximizing deck speed,...

ゲームに合わせて選択できる高価値、高効率のカードを基盤に構築されており、このデッキの強みの一つはあなたの地元のメタゲームに適応するために利用できるスロットの柔軟性でいくつかのデッキタイプが存在する。

タッサの神託者コンボは勿論、劇的な逆転+等時の王笏やTimetwister船殻破りハメのコンパクトなコンボを強力なインタラクション(直訳だと相互作用?だけど指してるカードから干渉手段という意味合いで使ってる言葉に思える)パッケージと活用することができる。

今回ティムトラは31回中3勝でわずか9.68%にとどまっている。
特筆すべきはティムトラは収集したアンケートの中であらゆる宅に登場している。
このデッキは本当に衰退してしまったのか?cEDHに慣れてない人によく拾われ、大規模なEDHでは最も強力なリストの一つと認識されているため経験の浅い人に操られているのだろうか。。。

マッチアップチャートを見るとキーデッキとの対戦では3勝21敗である。
負けのほとんどがキーデッキとの対戦だが、これは慰めにならないかもしれない。
早いゲームからロングゲームまで満遍なく勝利しているが、ティムトラに何かが起こっているのか、この勝率が時間の経過とともに平均化していくのか、今後のデータの集積まで疑問として残ります。

ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh 求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept

統率者レジェンズの新統率者でキーデッキに割って入る唯一のデッキはおそらくセット販売まで最も話題に上った可能性のあるログラクフ/サイラス・レンのターボむかつきデッキだ。

[Primer] cEDH Rog Turbo Ad Nauseam - Commander (Rograkh, Son of Rohgahh / Silas Renn, Seeker Adept)
Preface What is cEDH This is a competitive elder dragon highlander (cEDH) deck. cEDH is not a different format than regu...

ログラクフのコスト0を利用してジェスカの意志や激情の後見、モックスアンバー等を安定使用して、高速のむかつきや深淵の覗き込みを唱えて勝利に結びつけようとしている。
このリストはまだ粗削りかもしれないが、いずれにせよ、ログラクフ+サイラス・レンはこのフォーマットで最も早いデッキの一つである。

今回のアップデートでは、まず、ログラフ/Silasは27試合で9勝を挙げ、33.33%の勝率を記録した。今後勝率を維持できるのかが気になるところです。
一つの有望な兆候は、このデッキが他の13のキーデッキに勝っている一方で、エルシャに対しては4勝2敗で5敗しかしていないことだ。

今回のデータではわずかながら席順に恵まれている(1,2番14ゲーム3,4番10ゲームで4番はわずか2回)
4ターン目までに終了した14ゲームで8勝(57.1%)を記録しておりそのうちの1ゲームは0/1ターン目での勝利でした。ミッドレンジのゲームでは6回中1勝にとどまり(16.7%)、ロングゲームは未勝利だった。
ログラクフ/サイラスは早く燃え、明るく燃え、ゲームが進むにつれ先細りしていくデッキで88.9%が序盤での勝利でした。

反体制魔道士、ケス/Kess, Dissident Mage

前回よりは人気は下がったがいまだ、キーデッキグループに残っている。

Frozen Underworld [cEDH] - Commander (Kess, Dissident Mage)
Frozen Underworld is a Underworld Breach, Consult and storm centric build. Introduction Deck Description Kess is a comma...

今回のアップデートでは、ケスは24試合で5勝して20.83%の勝率を記録しており、期待値の下限内に収まっている。
サンプル数は少ないが以前のデータと近いところで収まっている。

こちらのデッキも早いターンでの勝利で2勝、ミッドレンジのゲームで3勝、ロングゲームで未勝利でした。

眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy

もはや新参者ではないがキナンはキーデッキに登場し続けている。

Kinnan Twister Loop 💚💙 - Commander (Kinnan, Bonder Prodigy)
Split credit w/ Cinestra This Kinnan list is aiming to be a proactive "big mana" deck with ideally minimal reliance of K...
🧜‍♂️ Kinnan's House of Mirrors 👾 - Commander (Kinnan, Bonder Prodigy)
Introduction An aggressive Kinnan build centered around two very powerful cards: Mirage Mirror and Basalt Monolith . Mon...

大量のマナを出すことに特化しており無限マナを生み出すピースとして、キナンは機能している。
玄武岩のモノリスやトラシオスのようなマナを生み出し消費する手段が勝利手段と重複しているため多くのインタラクションを積むことができ、いわゆる統率者依存型コンボと呼ばれるタイプのデッキだ。

キナンは22回中6勝で勝率は27.7%で第2版調査終了時と比べれば低下している。これはデータリセット後の平均値への回帰を表しているのかもしれませんし、何かデッキに限界が生じたのかもしれませんし、サンプルサイズが小さくなった結果かもしれません。

ルーデヴィックの名作、クラム/Kraum, Ludevic’s Opus 織り手のティムナ/Tymna the Weaver  Opus Thief型

前回の調査ではOpus Thiefはキーデッキグループから滑り込んできたので、再び10%以上のポッド出現率を記録していても不思議ではない。

Moxfield — MTG Deck Builder
Moxfield — MTG Deck Builder

Opus ThiefはWoFのインタラクションを活用して圧倒的なアドバンテージを生み出すことを主眼としたデッキである。

通常、Wheel of Fortune、Timetwister、Windfall、そして現在はWheel of Misfortuneが含まれており、それらをNarset、Parter of Veils、Notion Thief、Hullbreacherのようなカードと組み合わせることで、対戦相手にリソースを否定するか、自分自身に圧倒的な量のリソースを生み出すか、あるいはその両方を実現しています。

Blue Farm はよりアグレッシブにむかつき/死の国からの脱出を志向しており、Opus Thief はWoFパッケージに大きく傾いており、Freeze Thief はWoFパッケージの一部を使用して強力な死の国からの脱出ターンを可能にしているというものである。このプロジェクトではこのように分類しているが、この分類は私の側にも提出者の側にも偏りがあることを認識している。そのため、この3つのデッキを別々に(というか、そのうちの2つを)見ていくことになるが、厳密には別個の存在としてではなく、「Tymna/Kraum Wheel/Breach/Naus」のシェルとして一緒に考える価値があるかもしれない。

今回のアップデートでは、Opus Thief型は20回登場して9勝、勝率45%という驚異的な勝率を記録しました。
また、このデッキの累積勝率は約1.5倍になっており30%強から15%も上昇している。
船殻破りや新WoFなど追加パーツの影響だろうか?

他のキーデッキに対し10勝4敗と好調で少し席順に恵まれているが3番手の時だけ今回は勝率が高かった。
早いゲームで2勝(33.3%)ミッドレンジで終わったゲームで5勝(50%)しロングゲームでも4回中1勝(25%)全てのレンジでしっかりとした勝率を収めているがミッドレンジで強い勝率を出している。
コンボが決まった時点で投了が多いのだろうか?

ギトラグの怪物/The Gitrog Monster

ギトラグの怪物もまた、キーデッキ欄に継続的に並んでいるデッキの一つだ。

Collaborative Gitrog Primer - Commander (The Gitrog Monster)
A cEDH Primer Created by The Gitrog Monster Discord Server The Gitrog Monster ===accordion|autocollapse Introduction and...

コンボに必要なカードが特殊なため、ギトラグはキーカードをサーチして素早く勝つための様々な方法をストックしつつ、インタラクションを軽くしている。スピードを重視したゲームプランと、そのプランにギトラグが必要なことから、このデッキはコマンダー・リライアント・コンボのデッキとして位置づけられている。

これまでのキー・デッキ・セクションでの中で、ギトラグは期待値の低い範囲内に収まってきた。しかし、今回のアップデートでは20回の登場で7勝を挙げており、勝率は35%と予想の範囲を超えています。これは先ほどの「Opus Thief」の時のように予想範囲をはるかに超えるものではありませんが、ギトラグの長期的な累積勝率が21%前後と予想範囲内に収まっていることを考えると、《宝石の睡蓮》のようなものがよりスピーディーなラインを開いたのだろうか?

早いゲームの40%(10戦中4勝)、ミッドレンジゲームの33.3%(9戦中3勝)で、ロングゲームは1試合だけ(1戦0勝)でした。調査全体のゲームよりもギトラグのゲームの方が早い傾向です。

山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord 覚醒の兜型

伍堂はキーデッキの境界線を行ったり来たりしているデッキだ。

Waiting for Godo - cEDH Primer - Commander (Godo, Bandit Warlord)
NOTE: The list is in a bit of flux at the moment, so this does not reflect changes from OTJ or MH3. Expect a BIG update ...

デッキとしてのGodo Helmは効果的な「0枚コンボ」として機能し、マナさえあれば覚醒の兜を伍堂でサーチし、装備し、無限のコンバットフェイズを発生させることができる。伍堂はコマンダー依存型コンボデッキの一つであり、伍堂自体がデッキの主な勝利への道の絶対的な核となっている。

今回の調査開始から19試合に登場したが、勝率は10.53%とわずか2勝しかしていない。 前回調査の最終更新時には12%程度まで落ち込んでいました。何が間違っているのかを考え始めなければならないだろう。

Godo は高速デッキとしての地位を確立していますが、その一方で、高速ゲームではあまり勝てていません。

最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer

最後のデッキは「ウルザ 変身+潮吹きの暴君」である。

🌊 Urza Poly Lobster 🌊"Turning Karn into a Kraken"🦞 (META SWAPS IN CONSIDERING / PRIMER) - Commander (Urza, Lord High Artificer)
Urza, Lord High Artificier {2}{u}{u} Poly Horror cEDH cEDH Deck Tech (My older variant, slightly differs from current li...

変身を使って、ウルザが作成したトークン(またはUrza自身)を潮吹きの暴君に変えるという構成になっている。このリストには多くの異なる戦術があるが、私はこのデッキを変身デッキと分類している。

ウルザ・変身型とウルザ・セプターを分離したので、それぞれがどのように機能しているかを見ることができます。今回の調査では、変身型の場合は、18試合で8勝を挙げており、勝率は44.44%と予想を大きく上回っています。この調査では、青のデッキにとって最も強力なツールの一つである船殻破りが変身するためにこのデッキには存在しないことを考えると、この調査はやや興味深いものである。この勝率が時間の経過とともに劇的に変化する可能性は十分にあり得る–期待値への回帰でさえ 20%ポイント近くの低下になるだろう。

他のキーデッキとの対戦を見てみると、13勝4敗となっている。しかしそのうち8勝はT&Tミッドレンジデッキとの対戦である。
早く終わったゲームが6戦2勝(33.3%)、ミッドレンジゲームが6戦2勝(33.3%)、ロングゲームが6戦4勝(66.7%)となっています。インタラクションとスタックスを多用するデッキが有利なゲームが長いのはある程度意味がある。特に相手に刺さるアーティファクトがボード上にあれば、ゲームが進むにつれてウルザが雪だるま式に有利になるからだ。

THE 5-10% CLUB

5~10%のポッドの出現率のデッキ

Tymna/Sakashima (17 appearances)
Golos Storm (16)
Siskel & Ebert aka Krark/Sakashima (15)
Dargo/Silas Loops (14)
Tymna/Kraum Freeze Thief (14)
K’rrik (13)
Sans-Black Evolution (13)
Kenrith Evolution (12)
Tymna/Thrasios Razakats (12)
Zur Storm (12)
Yuriko Doomsday (11)
Tymna/Tana Meta Pod (11)
Niv-Mizzet Parun Control (10)
Varolz Hulk (9)
Thrasios/Vial Smasher Curious Control (9)
Heliod Stax (9)
Chulane (9)

より良い情報を得るには?

より多くのゲームを投稿しましょう まだ投稿していない場合は、このフォームを使ってください: https://forms.gle/LpF8Bnu2pkxocLYH7

ゲームを投稿してくれた皆さん、ありがとうございました。より多くの情報を集めれば、うまくいけば統率者レジェンズのメタがどのようなものになるのか、少なくとも一つのイメージを掴むことができるだろう。 また、保存しているデータの大きなスプレッドシートを提出してほしいというリクエストもいくつか受けました。もしあなたが自分でデータを管理していて、プロジェクトに提出したい場合は、twitterの@HoffOccultistにDMを送ってください。

©︎2020_James@HoffOccultist

読んだ感想

アメリカでは統率者レジェンズ後は環境が高速化しているようですが、メタが固まるにつれ、ロングゲームも多くなっていくのかなと思います。

従来の寿司コンボや死の国からの脱出コンボに加えてむかつきと船殻破りやナーセット概念泥棒+TTやWoFで手札差を広げるコンボが流行ってきているようです。

共闘デッキは確実に増えてきていると思います。

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