8枠は別に有利じゃない!宝塚記念2023レース予想

競馬

宝塚記念

「宝塚記念は8枠有利」と、言われるが実際はそうじゃない。

よく言われるこの話の数字上の誤解を解く。
まずは宝塚記念過去10年の枠別成績。

数字を見ると8枠は過去10年で7勝で勝率30%超え。
誰がどう見ても有利じゃないかと。

では宝塚記念の馬番別成績で見てみよう。

宝塚記念はフルゲートになる率が低く、過去10年でフルゲートはたったの2回
ここで枠番データの見えない嘘が見えてくる。
8枠ピンク帽子で勝ったのべ7頭の内訳を見ていこう。

2013年 1着 ゴールドシップ 11頭立て10番 通過順4-4-3-4   良馬場
2014年 1着 ゴールドシップ 12頭立て11番 通過順4-3-4-4   良馬場
2015年 1着 ラブリーデイ  16頭立て16番 通過順2-2-2-2   良馬場
2016年 1着 マリアライト  17頭立て16番 通過順11-11-10-6 稍重
2017年 1着 サトノクラウン 11頭立て11番 通過順7-6-6-6   稍重
2019年 1着 リスグラシュー 12頭立て12番 通過順2-2-2-2   良馬場
2020年 1着 クロノジェネシス18頭立て16番 通過順7-8-7-1   稍重

ピンク帽子で勝った馬の内訳
通過順が赤い馬は小頭数の時に先行して外枠の不利を受けなかった外枠の馬
or
馬場が赤い馬は、馬場が荒れて外差し有利になった時にマクりの決められる差し馬

フルゲートになった年の17番と18番は0-0-0-5

この名馬達が偏って8枠に入った結果、宝塚記念は8枠有利と言う中身の無いデータが独り歩きする。

宝塚記念のコースの特徴

スタート直後に下り坂があり、1コーナーまでの距離は525mとかなり長い。
最初にペースが上がり安く、隊列も縦長になりやすい。最初の直線でできた隊列は向こう正面過ぎて3コーナーに入るまで変わりづらい。

クラスが上がるほど淀みない展開になりやすく、道中は早めのラップで駆け抜ける持続力と追走力を求められる。

最後の直線も短い為、3コーナー過ぎから徐々に加速していける器用さとロングスパート力を求められる。

レース数も少ない条件の為、好走馬はリピーターも多く、実力以上に適性が物をいう事が多いコースだ。

じゃあ2023年の宝塚記念はどの枠番が有利なのか[土曜日のトラックバイアス]

2023年6月24日、阪神で行われた芝のレースは計6レース。
馬券内18頭の内、13頭が4コーナー時点で3番手以内にいた馬だ。

完全に前有利馬場で、一番伸びるのは内から3頭分空けたあたり
内よりの中>中>内>>>外

内差しもやや難しく、外差しはもっときつい。
中団より前目で競馬をして、直線までに先頭に並びかけていくロングスパート力が高い馬が理想。
つまり、今年は枠や馬番より中団より前目にポジションを取れる馬が有利。

JRAが土曜朝に発表した芝の状態

芝のクッション値9.8 含水率 ゴール前9.8% 4コーナー8.6%

かなり乾燥していて、スピードの出やすい馬場だ。

しかし、土曜の好走馬の血統を見ると、ロベルト系が中心(モーリスやエピファネイア)
荒れ馬場に強いミスプロ系に、サンデー系はディープを経由しないキタサンブラックオルフェーヴルキンシャサノキセキなど、サンデーの中でも荒れ馬場に適性がある産駒が好走している。

乾燥してる割に切れよりもパワーと持続力が求められている馬場なのも確か。
しかし、相対的に切れで勝負する馬を適性と言う言葉だけで無為に下げすぎない方が良いとも感じる。

個人的には

適性や馬場適性がどうのと言う意見が多く、必要以上に適性を見込まれて人気を集めてる馬、逆に適性外というイメージで実力より人気を集めてない馬をしっかり精査していきたい。

予想

◎イクイノックス
○ジャスティンパレス
▲アスクビクターモア
△ジェラルディーナ
△ダノンザキッド
ジオグリフ

3列目の紐にだけ塗るかもしれない馬
☆ドゥラエレーデ
☆ヴェラアズール

◎イクイノックス

イクイノックス厨だけど、馬券は客観的にを心がけている。

何か穴は無いかと色々調べたが調べれば調べるほどこの馬の強さが浮き彫りになっていく。
競馬に絶対は無いが、この馬の固さは日本近代競馬の結晶級。

馬体のバランスが良い上に、筋肉も柔らかく、皮膚も薄く、おにぎり型の上半身は一体どれだけのサイズの心臓が格納されているのか、有馬記念を走り切ってもかかって駆けてたように心肺機能が異常に高い。
その上、性格も素直で走るのに前向き。

唯一の弱点だった下半身のゆるさも古馬になってムキムキになるばかり。

1週前追いも体調に関しては特にケチもつけられない。
何なら日曜の坂路で猛時計。最終追切も調教助手が思わず(ヤバ。。。。!)と感想を漏らすほど。

1枠入ったら逃げるだろうし、大外入ったらマクれる脚質の自在性、今の阪神馬場なら5番は先行するのにほぼベストに近い。

ドバイも最後ルメールがめちゃめちゃ緩めたけど追ってたら後半4F45秒台の脚を使えてた。
この馬の近2走の平均ラップを見ても持続力の高さとトップスピードはずぬけている。
有馬記念をあの勝ち方する馬が宝塚記念に不安があるわけもなく、素直にのちの顕彰馬の走りを楽しむのがこのレースの正しい見方ですらあると思わせる。

もうマジ無理。本命にしよ。


〇ジャスティンパレス

血統や適性を懸念されて2番手以下は混戦の中、押し出されるように2番人気になっているが、正直自分はイクイノックスとジャスティンパレスが能力的には抜けており、3番手以下が混戦と考えている。

2走前の阪神大賞典は展開は恵まれたとはいえ、直線一度詰まってから伸びなおしている。
阪神大賞典の後半4F46.0以下は過去30年さかのぼってわずか3例。
95年ナリタブライアン、02年ナリタトップロード、23年ジャスティンパレス。
宝塚記念に必要な持続力は高い次元で持っている。

天皇賞春の時もルメールはスタミナよりも折り合いや瞬発力で足元をすくわれることを警戒しており、宝塚記念に必要なスタミナも間違いなく持ち合わせている。

状態の懸念も無く年明け16キロプラスで出てきたように馬が成長期に入り身体的にも精神的にも充実している。
枠番も囲まれにくいコースですんなり先行できると見え、乗り代わりも鮫島なら不安なし!

▲アスクビクターモア

さて、ここからは悩ましい。正直1週前まではアスクビクターモアは切る気でいた。
ただ、今の阪神のトラックバイアスは完全にこの馬に向いた。
適性とトラックバイアスを一番味方につけられるのは間違いなくこの馬とドゥラエレーデ。

しかし、個人的には前2走は敗因が明確であり、度外視可能と言う意見は懐疑的で、2走ともやや負けすぎではある。

天皇賞の時も武史が「思ったより出てくれなくて巻き返す形になった分、かんでしまいました。」と言っていたようにここ2走のスタートの悪さがメンタル面から来ている気がして素直に信頼しきれない。

締ったペースでスタミナ比べの展開になれば妙味だが、今の馬場を見ると、締めたペースにしなくても前が有利な為、現状のメンタル状態で積極的に後ろを潰しに行くような押した競馬をするとは思えず、ペースはミドルで落ち着くと見た。
ペースに関して空気を読まない田辺の方が一か八か感あって良かったかもしれない。
悩んで3番手から消しまでウロウロしている馬。

△ジェラルディーナ

有馬記念の時に、実質宝塚記念のエリ女を圧勝した本馬が、有馬記念の適性が無いわけないと自信をもって推したが、まさにこの舞台の相性は最高だろう。
1週前はあまり迷うことなく▲にしていた。

ただ、今回に関してはペースもトラックバイアスも後ろから行くジェラルディーナに向かない可能性が出てきた。
当日の阪神芝を見てここは直前まで精査していきたい。
適性と言う部分を見込まれすぎて過剰人気している部分もある。
適性でどこまで順位を上げられるかだが、展開が味方しないとなるとやや怪しく見えてくる。

△ダノンザキッド

実力の割にオッズは評価されないが1600m~2000mのG1で堅実に馬券内に入る実力は評価したい。
個人的には馬券的な相性が悪い。

重い馬場になると2000mでもややきつそうで正直距離は長いと思っている。
それでも適性とトラックバイアスと枠は味方になると思う。

なので、軽ーく薄ーく抑えはする。

△ジオグリフ

イクイノックスを破った馬の中でイクイノックスに最大着差つけて勝った馬

イクイノックスとドウデュースの両方をまとめて負かした唯一の馬

皐月賞では渾身の本命。勝った時は菊花賞や有馬記念でも見てみたいと思ったほど評価してる。
近走は東京の切れ味比べ、ダートと度外視可能で、小回りタフな馬場、湿気がある天気で喉への影響も少なそう+このオッズ

正直調教はイマイチに見えたし、調教後馬体重もどちゃくそ増えてるので、適性とオッズを加味しても今回ではないかもしれないが、この馬の強さを信じてる一人として馬券は買う。

その他荒れ紐候補の馬

■ドゥラエレーデ
状態の良さと斤量が何より魅力で、コース適性、トラックバイアス、脚質、鞍上、血統と合わせ満貫みたいな穴馬。
数字的な実力は何一つ実績無いので通常は切るべきだが、イクイノックスが足元救われるとしたら、この馬の行った行ったなのかなと。

■ヴェラアズール
有馬記念は調教見ても明らかに体調が落ちており、雪での輸送事故の影響も合わさり有馬記念は能力云々以前にレースをしていなかった。
このレースを適性外での敗因と見るか、度外視で良いかで見かたが変わってくる馬。
JCをレベル低いと見る向きもあるが、ダノンベルーガ、ヴェルトライゼンデ、デアリングタクトを撫で切った脚はフロッグではないと思うし、京都大賞典を圧勝しているようにスタミナ面の不安も無い。
持続力や追走力はこのレースで疑問符が付く意見もその通りだとは思うが、緩いペースからの団子で直線ヨーイドンになった場合、枠も悪くないし、瞬発力だけは唯一イクイノックスに迫りうる。

買い目

イクイノックスの単勝を仮に1万買ったとする。

1.4倍付くならその4000円をイクイノックス+ジャスティンパレスの馬連か馬単に入れる。

これでノーリスクでお金が増える錬金術である(違

真面目な話、今回はイクイノックスとジャスティンパレス以外は自信ないのでこの2頭を厚めに買う。
3列目の紐だけは予想に上げた馬を広めに買うかも程度にしておきたい。

↓Coccon使ってるけどアマゾンアフィリエイト上手く貼れない民なんだが誰か教えて( ;∀;)

Bitly

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