〖菊花賞2026予想〗三冠馬誕生か、王道を阻むヒールの登場か

競馬

レース質の定義

雨予報だが、重い芝のスタミナ勝負へ寄せるのは危険な可能性がある。

土曜の京都は道中の内が有利で、直線もラチから2頭目あたりまで使えていた。外枠でも道中に内へ入れた馬は残り、外を3頭分ほど回り続けた馬は苦しく見えた。

午後、雨がやんでからの芝は、1400mの3勝クラスで1分20秒5、1800mのオープンで1分45秒1。雨を含んだ状態でも速い時計が出ており、見た目の天気だけで時計の掛かる馬場とは決められない。内を使う差しも届いていたので、前にいればそれだけでいいわけでもない。

日曜は昼に雨が強まり、その後は弱まる予報を前提に、稍重程度でも速く走れる馬場と、道中の内の利が残る形を主に考える。

隊列はキンググローリーがやや引っ張り、ロブチェンとダノンヒストリーは中団より前。ジャスティンシカゴは内の前、コンジェスタスも先団付近を狙う形を考えたい。

こうした馬が前に集まるなら、中盤も極端には緩まないかもしれない。シートゥサミットの大きな捲りが成功することを前提にはせず、2周目の下りから残り800m前後で加速し、その脚を直線まで持たせる競馬を中心に見る。

上りで位置や進路を準備することと、上りから全力で踏むことは別。3000mを走る折り合いと余力は必要だが、長い距離をこなした実績だけで決めず、勝負どころで前に取りつき、そこから速い脚を続けられるかを重視する。

予想印

印馬番馬名
◎10ダノンヒストリー
○8ロブチェン
▲5ジャスティンシカゴ
△3アウダーシア
△2コンジェスタス
△6バステール
△16ショウナンハヤナミ

軸馬・印を付けた馬の評価

10番 ダノンヒストリー

印:◎

総合評価:別路線で示した速度と長い距離での持続力を評価し、勝ち切りを強く狙う。

Q:果たしてダノンヒストリーは強いのか?
A:POG指名してデビュー前からこの馬をずっと見てきた俺の結論としては強い。

Q:ではロブチェンに勝ちうるのか?
A:その未知の可能性が最も残っている馬だと思っている。

その理由を分析していく。

東京芝1800mの新馬戦は1分46秒8。あらゆるところで言われているだろうが、クロワデュノールの新馬戦と0.1秒差。
ここまではあらゆるメディアで言われているがこのダノンヒストリーのデビュー戦の日はジャンタルマンタルが勝った安田記念の日だ。
ジャンタルマンタルの安田記念勝ちタイムは1.32.7、雨の影響で良表記ではあったが含水率15%近くある湿った馬場と言って良い。
実際25年の6/7~6/8で行われた芝のレースは大体時計がかかっている。
その馬場の中でクロワのデビュー戦と0.1差、その上、前半1000mを59.8というタイムを自分で作りながら、アウダーシアとグリーンエナジーをちぎっている。
速い時計だけでなく、負かした相手のその後も初戦の質を支えている。

評価したレース内容買う根拠
東京1800m・新馬1分46秒8で勝利早い時期から示した速度と相手関係
函館2600m・1勝クラス2分37秒6、2着に2秒3差前へ進出した後も脚を保った圧勝
札幌2600m・阿寒湖特別2分39秒0、2着に1秒3差別の相手にも同じ距離で圧勝を反復

北海道の2戦も着差もさることながら、中身の数字に注目してみよう。
まず、1勝クラス。
函館芝2000m以上のレースで前半59秒以内、かつ上り4Fが47.5以内のレースは過去10年2例しかない。
ダノンヒストリーの1勝クラスと、ファウストラーゼンの函館記念だけ。
しかも函館記念は2000mで勝ち馬のファウストラーゼンは道中最後方付近からまくる形。
ダノンヒストリーは600m長いこのレースでラップをほぼ自力で出して勝っている。

阿寒湖の2分39秒0は、2016年から今年の阿寒湖特別当日までに確認した札幌芝2600m・91競走で4番目。1・2勝クラス50競走では最速だった。同年の札幌日経賞はミラージュナイトが2分40秒0で勝っており、条件戦の相手に恵まれただけで着差が開いた、とも扱いづらい。

もちろん、別日の時計差をそのまま能力差にはできない。
阿寒湖はレース全体の前半1000mが60秒6、札幌日経賞は63秒5と流れが違い、勝ち馬の斤量も55kgと57kg。ここから「古馬オープン馬より1秒速い能力」と換算するのは無理がある。
それでも、長い距離を速い総時計で走り、圧勝を二度続けた事実は重く扱う。

単勝4.1倍。未知があるから能力まで低く見るのではなく、これまでの内容をGⅠ主力相手に出せる側へ賭ける本命だ。

まとめ

安定の軸とは分け、今回は1着を最も強く狙う馬として扱う。

8番 ロブチェン

印:○/軸候補

総合評価:世代主力への先着を繰り返した確かさを評価するが、1・2着に固定する扱いにはしない。

能力比較の先頭に置いたままの対抗。皐月賞とダービーを勝ち、秋初戦の神戸新聞杯も勝った。前で運んだ皐月賞、中団から進めたダービーと、位置取りが一つに限られないところに信頼を置ける。

神戸新聞杯も、外を回って押し上げながら差し切った内容を評価する。内を使ったアルトラムスとはハナ差だったが、その着差だけで同じ負荷の競馬だったとは扱わない。ただ、シートゥサミットやエムズビギンとも0秒1差で、どんな形でも大きく抜けているとまでは言えない。

何よりその強みは落ち着いた精神面と大舞台での経験の豊富さ、さらに世代屈指の心肺機能だろう。

重箱の隅をつつく様だが、逆に言うと常に接戦という事はこの馬自身がとても速い上りを出せたりするわけではないというところ。
5Fのロンスパ戦が何より得意でスローの瞬発戦になった神戸新聞杯も最後差してきた構図とは裏腹に上りは4位。
さらに馬体の大きさ、ピッチ走法からしてベストは2000mのスピード決着、3000mが決してプラスになる馬体ではない。

それでも世代戦ではステイヤー能力よりも能力差で押しきれるパターンが多い。

単勝1.8倍なら、強さへの信頼と馬券の狙い方は分けたい。軸候補には据えるが、ロブが3着まで、あるいは着外になる分岐も残して考える余地はあると見ている。

まとめ

相手の中心として評価しつつ、この馬の上位独占を前提にしない。

5番 ジャスティンシカゴ

印:▲

総合評価:内の好位で脚を残せる枠と馬場を評価する有力相手。

セントライト記念は2→3→4→3番手と前で運び、アウダーシア、アスクエジンバラ、ゴーイントゥスカイに先着した。内を使えた恩恵はあったが、今回も近い立ち回りを作れると考えるなら、今の京都のTBに合いそうで再現性があるならその勝ち方は軽く扱えない。

稍重で2勝しており、多少湿ること自体を強く嫌う材料もない。
スタミナに関しても騎手は自信をもって問題ないと言っている部分は評価できる。

3枠5番から、キンググローリーなどを行かせて前の内で運ぶ形が理想。途中で動く馬に何度も応戦し、下りに入る前から脚を使わされると楽ではないので内でダノンデサイルの様な不利を受けないようにはしたいところ。

単勝12.9倍。今回は枠と馬場の恩恵を受ける側と見て▲。能力を単純に3番手とした印ではない。

まとめ

ダノンヒストリーやロブチェンと一緒に残る形を、厚く評価したい相手。

3番 アウダーシア

印:△

総合評価:距離延長への期待と、内で消費を抑えられる枠を買って残す。

スプリングSを勝ち、前走のセントライト記念も勝ち馬から0秒3差の3着。ダービーは11着だが上りは3位。

気性や展開待ちの脚質等から結果が出ないこともあるが最後でバテたレースをしたことが無い。

長い距離や荒れた芝で持続力を生かせる側と見ている。
2枠3番から道中の距離損を抑え、下りまでに前との差を整えたい。

内枠でも、後ろに下がったまま進路を失えば利点は生きない。最後に外へ持ち出し、大きな位置差を追う形になると苦しい。単勝19.8倍なら、その条件付きでも残す価値がある。

まとめ

内で脚をためて勝負どころに間に合う差し馬として、相手に置く。

2番 コンジェスタス

印:△

総合評価:今回の持続戦への適合を買うが、能力まで全面的に信頼するわけではない。

京都新聞杯で、流れに乗って長く脚を使う強さを示した。ダービーは9着でも0秒4差、神戸新聞杯も6着で0秒3差。上位へ届く道はあり、近2走の着順だけで能力不足とはしない。

1枠2番から先団の内に入り、下りの助けを使いながら長く加速できれば、今回のレースシナリオに合う。コースと展開への期待では高く評価したい馬だ。

怖いのは、中盤が大きく緩み、内で待たされた末に短い切れ味勝負になる形。
4コーナーで詰まったり等、持続力の良さを発揮できないパターンに置かれると、能力の凹凸が響く。
単勝21.0倍なら買うが、適性の高さだけで全幅の信頼を置くつもりはない。

まとめ

主に考えるレースの流れに合う相手として、上位進出まで拾いたい。

6番 バステール

印:△

総合評価:上向きの見立てと距離延長、内枠を材料に、能力の最大値を買う。

ダービーは18→18→2→2番手と大きく位置を上げ、それでもロブチェンから0秒1差の3着に残った。弥生賞勝ちもあり、持続力を出せたときの上限は高い。

セントライト記念13着は重い反証だが、今回も同じ競馬になるとまでは考えない。調整を経た上向きを見込み、馬具を変える工夫もある。
川田の慎重なコメントだけを、そのまま大きな減点には使わない。

3枠6番では、後ろに下がってから自由に捲れるとは限らない。
距離延長を生かして前へ置く選択肢はあると思う(川田とこの枠ならあり得る)が、位置を取れる保証はない。
後方の内で動けず、前が止まらなければ、力を出す場所がないまま終わる危険もある。

ただ、持続力には信頼のおける馬。不安点も山のように多いが最大値の打点の高さもある。

単勝38.1倍。不安の少ない馬としてではなく、うまく運べたときの能力に対して配当がつく相手として買う。

まとめ

凡走の幅を受け入れ、上限が出たときの配当を取りに行く△。

16番 ショウナンハヤナミ

印:△

総合評価:前走の敗因候補を踏まえ、若駒Sで示した上限と長距離への適性を買う。

前走の神戸新聞杯10着だけなら買いづらい。
ただ、骨折明けだった点に加え、パドックではうまっけを出し、相当イレこんでいた影響も疑っている。
あの一戦を、そのまま今回出せる能力と同一視しない。

若駒Sは後にすみれSを勝つラージアンサンブルには1秒3差をつけた。
神戸新聞杯を使ってガス抜きで来て能力を発揮できるなら未知の爆発力がある。

近年、菊花賞で穴を届けるレイデオロ産駒というのも見逃せない要素だ。

8枠16番から外を回り続ければ、今回の馬場では消費が増える。序盤に無理をせず、道中で距離損を抑えられるかが必要になる。単勝51.9倍なら、回復と適性への期待を買って残す。

まとめ

前走の着順より高い上限を見込み、人気薄の相手として加える。

その他気になる馬、当日判断したい馬

1番 エムズビギン

アルトラムスが回避したことにより鞍上が岩田望来になったのはとんでもない幸運だ。
前日の土曜まで最内のTBが良いので1枠1番を活かすことができるならとんでもない幸運だ。

調教の状態も良く、神戸新聞杯ではロブチェンと0.1秒差
日曜のTBと状態次第では紐に入れておいた方が良い1頭と考えている。

9番 ゴーイントゥスカイ

能力上限の高さと鞍上で馬券内率は正直、自分の試算の結果でもかなり高い。
しかし1、2、4人気を印上位に回している以上、どこで馬券妙味を取るか考えた時に、この馬が俺の中で上位4頭の中で4番目だったという結論になる。

戦法が展開待ちの後方待機な為、今の京都のTBに合うかと言われると微妙に感じている点と、右回りという点が解消しきれていない。

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